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高麗人参のアルカロイドの毒性について

高麗人参には体に良い成分がたくさん入っており、現在でもその全てが明らかになってはいません。おそらくジンセノイドと呼ばれるサポニンの一種についてはご存じの方は多いと思いますが、最近の研究で新たに明らかになった成分があります。それがアルカロイドです。アルカロイドという名前を聞いたことがないかもしれませんが、毒性があり、毒キノコやトリカブトにも含まれる成分なのです。ではアルカロイドを含む高麗人参を食べても大丈夫なの?と思われるでしょうが、心配ありません。高麗人参に含まれるアルカロイドは非常に微量ですので、過剰摂取しなければ何ら問題はありません。みなさんが普段食しているトマトにもアルカロイドは入っていますし、コーヒーに含まれるカフェインも、タバコに含まれるニコチンもアルカロイドの一種です。アルカロイドとは有機化合物のことを言いますが、アルカロイドを含む植物は実はたくさんあります。植物の毒性は時には人々の病気や怪我を治す薬にもなります。古来から植物をすり潰して傷に塗ったり、煎じて飲むことで病気を治してきたという歴史があります。つまりどんなに強い毒性を持っていても、数十倍、数百倍にも希釈すれば、立派な薬に変わるというわけです。事実アルカロイドは医薬品にも使われている成分で、みなさんの健康を守ってくれています。一口にアルカロイドといってもその種類は1万種類以上もあるので、単純にこの病気に効くというものではありません。例えば癌の治療に用いられるアルカロイドは細胞の増殖を抑える作用があります。癌は細胞分裂を繰り返してどんどんと勢力を拡大して、正常な細胞を破壊していくのですが、アルカロイドを使用した抗がん剤には細胞の増殖を抑え、癌細胞が大きくなるのを防ぐ働きがあります。他にもテストステロンやエストロゲンといったホルモン物質を増やす作用があるものもあり、用途に分けて使われています。アトピーの治療薬であるステロイドもアルカロイドの一種なのです。